主に、思春期をテーマにした、おりぢなる小説置き場。官能小説は置いてないです。






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せいや

Author:せいや
死ぬまで思春期!!を目標に、生きてます。。。
23歳独身♂大学生。
学生気分、イクナイノ?
好きな箴言……「これでいいのだ」
写真は左耳です!!一応言っときます。。。

Yahoo!から引っ越してきますた。
だからといって、そんな白い目で見ないでください。

リンク……フリーです。
コメント……フリーですが、誹謗中傷コメントは削除します。
トラックバック……エロトラバ以外はフリーです。
バトン……受け取りません。どうしてもと言う方は、Yahoo!の方にお渡しください。
キリ番……気にしてませんので、踏んでもスルーしてください。



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少年ときれいなお姉さん 後編
 五月も半ばを迎えると、午後九時にもかかわらず、少し汗ばむ程の暑さになる。エアコンのリモコンに手を伸ばそうかと思った時に、玄関の呼び出し音が鳴った。新聞の勧誘かと思ったが、一応出ることにした。

「久しぶりだな、少年」

 玄関を開けると、とてつもなくきれいなお姉さんが、自転車を持って立っていた。それがミカさんだと気づくのに、だいぶ時間がかかった。

「高円寺君、連れてきてくれてどうもありがとう。じゃ、またな」

 変わり果てたミカさんに見とれて気が付かなかったが、ミカさんの後ろにサークル仲間の高円寺が、大きなリュックを持って立っていた。

「えっ、ここでお別れなの?」

 高円寺がすっとんきょうな声を上げて言った。

「そうだ、あたしはジョージ少年と二人きりで話すことがあるんだ」

 高円寺はまだ何か言いたそうにしていたが、ミカさんに強引にリュックを奪われると、諦めた表情で、「わかった、またね」と言って去って行った。

「びっくりしたよ、見違えたね」

 ミカさんは白のギャザーボレロに花柄リボンのついた白のキャミソール、黒のレーススカートにメタリックブルーのハイヒールサンダルという春らしい清潔な格好をしていた。ラメタイプのアイシャドーやマスカラ、チーク等、派手すぎない好感の持てるメイクもしていて、三年前に付いていた余分な脂肪は、全て落とされていた。このままCanCamとかViViとかのモデルとして使っても、なんら遜色がないように思えた。

「三年前よりかきれいになっただろ?おしゃれして来たんだ。このサンダルなんかグッチだぜ。ところで立ち話もなんだし、部屋に上がってもいいか?別に工口本とかあっても気にしないからさ」

「うん、どうぞどうぞ」

 ミカさんはグッチのハイヒールサンダルを脱ぎ捨て、大きなリュックを玄関に置きっぱなしにして、僕の部屋に上がりこみ、ベッドの上に座った。僕は冷蔵庫からウーロン茶を取り出し、コップについでミカさんに渡した。

「ありがとう、気が利くな」

 いえいえ、と答えながら、ミカさんの目の前にあった早坂ひとみのDVDを机の引き出しにしまった。

「早坂ひとみか、なかなかいいセンスしてるじゃないか少年。あの子はあえぎ声が可愛いよな」

「なんでそんなこと知ってるの?」

 AV女優のあえぎ声を知っている女の人は、まずいない。

「あたしは、彼氏の家にあるAVとか工口本とかを見るのが好きだったんだ。その人がどういう子を想像してオナニーしているか知りたくなるんだよ。みんなすごく嫌がるけどな。だからあたしが付き合った男はみんなAVとか工口本とかを見なくなる。別にあたしは、見るなって言ってるわけでもないんだけどな」

「それは嫌だよ」

「そうか、男も複雑だな」

 ミカさんはそう言うと、僕が渡したウーロン茶をすすった。

「ここまで自転車で来たの?」

 僕はミカさんが持っていた僕の自転車を思い出して聞いてみた。
「そうだ、そういう約束だったからな」

「よく覚えてたね。その格好で来たの?」

 僕はミカさんの姿を再び見直して聞いた。

「まさか、自転車乗ってる時はジャージだよ。ここまで来るのに色々あったんだぞ」

「色々ってどんなことさ、聞かせてよ」

 ミカさんはウーロン茶をテーブルに置き、一呼吸おいて、これまでの経緯を一気に話し始めた。

「少年があたしの家に来た時、あたしのこと『言うほどきれいじゃない』って言っただろ。実はあの時、結構ショックだったんだ。きれいじゃないなんて、今までいろんな男に言われてきたのにな。少年に言われると、なんかズシっときた。少年が帰った後、『次に少年と会う時は、うんときれいになってやる』って心に決めたんだ。

 まずあたしは胸と尻以外の肉を落とすことから始めた。毎日ジョギングして、週に二回はジムに通った。最初は辛かったけどね、徐々に運動することが楽しくなっていったよ。一年くらい経ったところで、理想の体系になれたから、そろそろ少年に会いに行こうかと思ったんだけど、そこでちょっと個人的な問題が生じてね。そのことについては後で話すけど。とりあえずその個人的な事情のせいで、あたしはそこから二年くらい、身動きができなくなってしまったんだ。

 その二年の間、あたしはファッション雑誌とか読んで、流行の服とかメイクとかを勉強した。メイクなんてほとんどしたことがなかったから、それなりの形まで持っていくのに苦労したよ。手先も不器用な方だったしね。

 ようやく自分の時間が取れるようになって、少年に会いに行くことに決めたあたしは、一番の勝負服と化粧道具をリュックに詰めて、少年の自転車に乗り込んだ。あたしは少年の名前と歳と出身校しか知らなかったから、とりあえず調布の志希春高校まで行ってみることにした。横浜からだと六時間はかかったよ、何度も自転車捨ててそのまま帰ろうと思った。でも頑張った。あたしは負けず嫌いなんだ。

 志季春高校に着いたのが午後四時くらい。野球部とかサッカー部が、ストレッチをしているのを見て、すごく懐かしくなった。

 ちょっとだけ野球部の練習を眺めた後、あたしは職員室に行って、『ここの卒業生の三鷹城司君の家の住所教えてください』ってきっつい目をした女教師に聞いたんだ。そしたら、『個人情報にかかわることは教えられません』って言われてさ、『せめて進学した大学か就職先だけでも教えてください』って言って食い下がっても、あの女、個人情報、個人情報言いやがって。頭きて『もういいです!』って言って職員室飛び出したら、目の前に大学合格者氏名一覧が貼ってあって、そこに堂々と『早稲田大学理工学部 三鷹城司』って書いてあったんだ。笑っちゃったね、何がコジンジョウホウだ。

 そういえば少年は頭良いんだな。早稲田大学なんてそう簡単に受からないんだろ?」

「浪人したけどね」

 息も尽かさず話すミカさんに圧倒されながらも、僕は不毛な一年を過ごしたことを伝えた。

「浪人くらいたいしたことじゃない、それはそれで良い経験だ。挫折がなくちゃ、人生面白くないしな。

 もしかして、早稲田大学に合格したけどまだ浪人しているとか、他の大学に行っているという可能性も考えたけど、早稲田大学に入った可能性が一番高いだろうと思って、行ってみることにしたんだ。なんか少年って早稲田っぽいし」

「それ、どういう意味さ」

 相変わらずこの人は失礼なことばかり言う。

「変な意味じゃないよ、あたしの偏見さ。少年に対しても、早稲田に対してもね。まあ、ホントに早稲田に入っていてくれて良かったよ。

 さんざん迷って高田馬場に着いたのが7時くらい。駅前にいた、早稲田っぽい奴等に理工学部のキャンパスの場所を案内してもらって、キャンパス内で『理工学部の三鷹城司君知ってますか?』って聞いて回っていたら、高円寺君が捕まってさ、同じサークルなんだって?」

「うん、飲みサークルだけどね」

 本当はあんなサークルに入るつもりはなかった、とまでは言わなかった。

「高円寺君が『三鷹は多分家に帰りましたよ』って教えてくれてさ。『ジョージ少年は今どこに住んでるの?』って聞いたら、高田馬場に一人暮らししてるって言われて安心したよ。もし少年が実家から通っていたら、また調布まで引き返さなくちゃならないとこだったからな。

 高円寺君が携帯で少年を呼び出そうとしたんだけど、あたし的にはサプライズが欲しかったし、少年の家まで行く約束だったから、家まで連れて行ってもらうことにしたんだ。でもここまで自転車で来たから、汗まみれになっていたし、少年に会う前に勝負服にも着替えなきゃいけないと思って、高円寺君に無理言って、大学のシャワーを使わせてもらうことにした。この歳になって、テニスサークルの女の子達に混ざってシャワーを浴びるのは、ちょっと厳しいものがあったよ。

 シャワーを浴びて、ばっちりメイクをして、勝負服に着替えて外で待っていた高円寺君に話しかけたら、やっぱりびっくりされた。『お姉さんは、いったい三鷹とどういう関係なの?』って聞かれたから、『セックスフレンド』って言ってやったよ」

「勝手なこと言わないでよ、みんなに誤解されるだろ」

 僕は明日、高円寺達にひそひそと噂話される光景を想像して憂鬱になった。

「すまんな少年、もしかして彼女がいるのか?」

「いないけどさ」

 僕は正直に答えた。

「なら、いいじゃないか。こんなきれいなお姉さんとセックスフレンドだと思われるなんて、鼻が高いだろ?」

 相変わらずだ、この人は。

「それで高円寺君に少年の家まで付いてきてもらったのさ。親切に荷物まで持ってくれたよ」

 僕はさんざんミカさんに振り回されて、淋しそうに帰っていった高円寺の後姿を思い出した。かわいそうな高円寺。

「それでな、少年に謝らなくちゃいけないことがあるんだ」

「謝らなくちゃいけないことって?」

「あのな、あたし、少年に『三年たったらエッチしてあげても良い』って言っただろ、あれはなかったことにしてくれないか?」

 ミカさんが心から申し訳なさそうにする顔を、僕は初めて見た。

「そんなこと、いちいち謝る必要ないでしょう」

「いや、でも少年が、あたしとエッチすることを楽しみにずっと待っていたと思うと、申し訳なくてさ」

 ミカさんが当然のことのように言った。

「僕がずっとそんなことを考えていると思ってたの?」

「えっ、違うのか?」

 僕は少し迷ったが、正直に答えることにした。

「たまにだけど、ミカさんとエッチすることを考えたこともある」

「たまにか……」

「ごめん、わりと頻繁に」

「そうか、すまんな」

「だから謝ることないって」

 謝られると、僕がミカさんとエッチすることを切に願っていたみたいに見えるじゃないか。

「あのな、別にあの時嘘を言ったわけじゃないんだ。少年は将来いい男になるって本気で思ったし、実際にあたしの前にいる少年は予想以上にいい男になったと思う」

「そうかな」

 僕は素直に照れた。

「実はな、あたし、子供がいるんだ。今は実家に預けているんだけど。さっきも言っただろう、『個人的な事情』ってさ。あたしは今までいろんな男に嘘ついてきたけど、自分のガキに嘘はつけない。少年とエッチすると、自分のガキを裏切ってしまう気がしてさ、ホントすまん」

「誰の子供?」

 僕は内心、すごいショックを受けていた。それをミカさんに悟られないように、わざと平静を装って聞いてみた。

「その時付き合っていた男、今では良き旦那だけどね。『子供ができた』って言った瞬間大慌てで逃げようとしたところを、とっ捕まえて説教してやったら、なんとか納得してくれたよ」

「それは大変だったね」

「ああ大変だった。子供生んで育てて、目まぐるしい日々だったよ。出産とか子育てがこんなにも大変だとは知らなかった。まあ、自分のガキが成長していく姿を見てるのも楽しいけどな」

「ミカさんの子供、いつか見てみたいよ」

 ミカさんが子供の写真を持ち歩いているのではないか、という考えは浮かばなかった。

「そのうちな。またあたしの家来なよ。今でも横浜に住んでる。家は変わったけどな」

「わかった。今度遊びに行くよ」

 連絡先を教えて、とまで言うことはできなかった。

「おう、いつでも来な。おもてなししてあげるよ。さて、それじゃあそろそろ帰ろうかな」

 ミカさんも僕に連絡先を教える気はないようだった。そんなもの教えなくても会いに来い、ということなのだろうか。

「もう帰るの?」

「ああ、いつまでも実家にガキ預けとくわけにはいかないからな」

 そう言うとミカさんは玄関に移動し、リュックから三年前にも履いていた薄汚れたニューバランスのスニーカーを取り出した。

「このグッチのサンダル、少年にあげるよ。あたしにはもう必要ないし」

 ミカさんは、サンダルを玄関の隅にどけながら言った。

「グッチでしょ?そんな高い物もらえないよ」

「いいんだ、少年に見てもらいたくて、きれいな格好してみただけだから。もういらない。1回しか履いてないやつだし、彼女ができたらプレゼントしてあげな、サイズは二十三だからな」

 人が履いていた靴を彼女にプレゼントするという行為のマナー的な問題について、ミカさんは全く考えていないようだった。

「わかった。靴のサイズが二十三の彼女を頑張って探すよ」

 と諦めた口調で僕が言うと、ミカさんは大きく笑った。

「うん、頑張れよ。大学一年生のうちに彼女作らないと、あとで取り残されるぞ。それと、約束通り自転車は返したからな。それじゃ、またな少年」

 ミカさんはニューバランスのスニーカーを履き、リュックを背負って立ち上がった。ミカさんが、ギャザーボレロやレースのスカートに薄汚れたスニーカーとリュックを合わせると、新しいファッションスタイルにも見えるから不思議だ。

「じゃあね、ミカさん」

 僕がそう言うと、ミカさんはあっという間に去って行ってしまった。

 僕の家の玄関には不釣合いなグッチのハイヒールサンダルだけが取り残された。

完。

このお話はフィクションです。
ちなみに
志季春高校思春期のもじり
早稲田大学と僕自身は全く関係ありません。早稲田にシャワー室があるかどうかも知りません。(多分あるとは思うけど)

←面白かった方は押してみてください。つまらなかったらいいです。




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